コンテンポラリーっていうページ


2014年1月から、カジカジで新しい連載[CONTEMPORARY]をはじめました。山野タカシはディレクションとスタイリング、ロケ場所選びをしてまして、フォトグラファーは西岡 潔さん、タイトルロゴやメカニックな部分で山地真介くんに協力して貰い、ユーモアのある制作メンバーで毎号8ページを集中しながらつくっています。

表紙をめくった目次のところに、「CONTEMPORARY - “今”に属するカジュアル - 」とある以外、文字が一切入らないページなので、このタイミングで、言葉にしようと思いブログを書いてみます。

もともとこのページの内容を考えるとき、真ん中にどんっとあったのは、アメリカやヨーロッパに憧れた日本のファッションが、今では世界一お洒落だとも言われる様になっていますが、今その日本で、関西の大阪で、紙媒体のファッション誌[カジカジ]で、どんなものを見せたり伝えようとするページが正しくて必要かなって事でした。

アメリカのどこか風の場所じゃなく、ヨーロッパにありそうな壁でもなくて、日本ならではのロケーションで、ちゃんと提案していこうと。その考えを進めていくと、やる理由があると思えるのは日本の美しい自然景観や、大きな建物や構造物などのインダストリアルなものといった、“その場所にしかない”というところに。

ロケーションでは、夏はむづかしいことを言わずに「気持ちいい絶景が見たいな~」や、秋が始まると人の心も落ち着くので構図の写真で締めたり、四季や気候とのフィーリングを常に心がけています。

それとリンクして、出てくるファッションアイテムもシーズン先取りというよりも、そのときどきのオンタイムに近づいてきました。雑誌やウェブ上のファッションメディアやブランドのルックブックも、このような価値観や、その様なノリになったものがでてくるのではないかと思います。もう取り入れられた節もちらほら。

自分自身も海外のファッションカルチャーには直接・間接的にふんだんに影響は受けましたが、今とこれから、ぼくらのホームの価値観を発信できるって普通に思うんです。もちろんその価値観はアメリカンカジュアルの影響を受けたり、先輩に憧れたことだったりの尊重とリスペクトを含めて続いている“線(ライン)上”にあって、その先を見たいのですけども。そうやってこっちが独自の事を続けていて、初めて海外から見たときにそれが“インポート”になるんじゃないかなって TT

カジュアルなファッションというのは、'50s、'60s、'70s、'80s、'90sとそれぞれを象徴するスタイルがありますが、1940年代以前は、実は僕たちに繋がる“ファッションを自由に楽しむスタイル”というのは無かったようで、あるのはココ・シャネルのようなメゾンが1900年代初頭に出始めたことや、スペシャルヴィンテージと言われるワークウェアや民族衣装が存在していた事くらいだと思います。するとカジュアルなファッションはたった六十余年?  そこからまつわる写真も、雑誌も、 ショップも。これを俯瞰で考えることで、服が売れない現代の理解し方が変わってきました。

“今とこれから”を前向きにとらえています

よろしくお願いします。










Takashi Yamano

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