2016/09/17

NOUN '16秋冬ルックブックと'17春の展示会


まずはこの秋冬期のスタイリングブックの仕上がりから。
NECESSARY or UNNECESSARYでは、春号、夏号、秋冬号に分かれて、
年3回、ウェアデザインとスタイルを体現する印刷物が制作されています。

それがついに20号目🙌  感謝感謝です。


では内容をちらりと。

ぜひ実物でも見てくださいね。









いつもの様に全体的な編集と、自分のパートとして服のスタイリング、写真と印刷のディレクション。
今回は本格的にレイアウトデザインも担当しました。

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そして、お待ちかねの展示会リポートでっす。2017年の春もの。













コーポレートカラーのロイヤルブルーやネイビーのプロダクツの中に差し込まれた、スポーツのニュアンスが新鮮。
特に極細ストライプのスイングトップなどは時代を一足早くとらえた印象のもの。














自分のお薦めはこちら、T-COAT。写真を撮るのにスタッフの中尾君に着て頂きました。

パンツの新型も。シャリ感のある薄手の生地に大きなフラップポケット、1タック。春と秋の季節感に”ちょうどいい”というやつですね。











ちまたで若い女性にもすごい人気だそうなボタンリングや、デザインされたデニムシャツ。
デニムシャツは重ね着の必要全く無し! 1枚で着こなしたいプロダクツです。


















もう1つ、ニットやボーダーカットソーなど”L/S”が進んでいた模様。
今なかなか作るのが難しいであろう、配色で良いと思えるような物が並んでいました。










それでは、また!
いつもブログを見て貰えて嬉しいです。

ps
今号以前のルックブックは、このページ右上のリンクにもある「山野貴巳 HOMEPAGE」から、
Vol.1〜Vol.19のアーカイブを一気に見られるようになっています。

そちらを見ていただくと、時代と物作りの流れを汲めて、今のものがさらに楽しめます◉


2016/09/10

パリワール 生駒



自宅のキッチンには調味料の醤油だけでも発酵にこだわったタイプが3種類あり、無意識にも興味が進んでいて、趣味と言えるくらいに”食”を考えるようになった。

当然外食は極端に減ります。そんな中で今年のGWに生駒のパリワールという店が気になり、すぐに行ってみてネパールの家庭料理ダルバートを食して「最高かよ」となってから、外食するのはほぼここだけになっています。

頼むメニューは野菜ダルバート1本。日替りのおかずとご飯、ダルスープはおかわりが可能。

自分はここのメニューを、腕のいい料理人が作る、スパイス料理と解釈している。
繊細ベースの上にパンチもあり、唇に刺激的なスパイシーさや辛さではなくて、野菜などの食材に塩とスパイスを必要なだけ使った料理が美味しい。

こちらは畑も持っていて、なるべくオーガニックの野菜を使い、そうなるとスパイス料理に日本の野菜を多く使い、逆に日本では食べれない野菜を入れたりもしています。漬け物であるアチャールは大根、人参、タケノコなどを自家製発酵させるなど、プロセスがなかなかコアです。

流行り過ぎてほしくはないんですが、食べた日替り野菜ダルバートの画像が見応えある数になったのでアップしてしまいます。これも編集とばかりに。

1食¥1,500なので、GWから夏の間でいくら払ってるねんともなるんですが..笑















with 大井戸猩猩







2016/09/09

淡路 藍ランド プロジェクト


大阪の九条から淡路島に移住した夫婦が、藍という植物を畑で育てるところから、自分たちで作った工房で染色をしている[AWAJI 藍 LAND Project]。

ロゴマーク、プロフィールの文章、名刺デザインと一式やらせて頂きました。

名称にローマ字と漢字が同じ扱いで入っているところが、ロゴでは例の無いことだったようでなかなか苦労もしましたが、長く使って貰えそうなものが出来てよかったです。

こちら、とびっきりユニークな2人がやっているので、制作したマーク&プロフィールともども宜しくお願いします。








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種から育てる藍
そこからはじまるストーリー



AWAJI 藍 LAND Projectは、藍から紡がれ繋がっていく、染色やものづくり、さまざまな体験、藍の可能性などをテーマにして、2015年に誕生したプロジェクト。

わたしたちは、地球のリズムに寄り添い、自然に根ざした循環型の”日常” ”仕事” ”遊び”を実践するという想いから、無農薬・無化学肥料での藍の栽培と、天然灰汁発酵建てと呼ばれる本藍による伝統的な藍染めに取り組んでいます。

わたしたちが育てた藍は国生み神話の最初の島・おのころ島(淡路)にちなんで[おのころ藍]といいます。
おのころ藍は淡路島の様々なところにある畑で生育し、分かち合いながら、気持ちを共有できる仲間や藍が引き寄せてくれた交流から生まれたコラボレーションを元に、今を生きている人に向けたモノやコトを発信。

このジョイント・コラボレーションは、クラフツマンシップに溢れる職人さんとの共作、島内のゲストハウス、キャンプ場などでワークショップやレクリエーションを通じて知ってもらう体験型、マクロビスイーツや薬膳料理といった”今とこれからを作る”食のカルチャーに藍をとりいれる試みなど、多彩でありユニークなもの。

この関わり合いと出来事を、楽しみながら編んでいこうと。

古くから日本に根付いているこの素晴らしい植物と向き合い、少し先の未来に、皆さんの暮らしに豊かさ、わくわく、時に興奮を添えていきながら、文化として本質的なかたちで藍を再び認識して頂けたらと思います。藍&愛。







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Oxford and Derby

革靴ブランド「ロンドン シュー メイク」のドレスシューズラインとして、この秋冬に立ち上がった「オックスフォード アンド ダービー」。

デビュープロダクツ6型の紹介文と、シリーズを統括するコンセプトの様な文章をやらせていただきました。


ゾゾアマゾンProducts Noteのところにあるのが紹介文です。←ゾゾ、アマゾンの字がリンクになっています


の後、ECサイト、ルックブックでも文章が使用されます。



このブランドは、ブランドディレクターがインドに滞在し、革靴の製法のひとつマッケイ製法で生産をする工場と職人、ローカルの原革や革を鞣すタンナーと直接やりとりをすることで、¥15,000という価格を実現。社会人になって初めて選ぶファーストレザーシューズにもおすすめです。



文章は、攻めたものというよりは、革靴に詳しくない人にもしっかり内容を伝える事と、ユーザーの肩を優しくポンッと押す様な、購買に関わるものが必要だったので、自分的にも挑戦のしがいのあるものでした。









2016/09/07

魂のバージョンアップ ”吉野郡東吉野~熊野~那智勝浦~十津川村玉置神社” 4,554字


初日。よく仕事でご一緒しているフォトグラファーで写真家の西岡 潔さんからランバージャックス主催「川遊びの日」のお誘いで、1泊2日の予定で吉野郡東吉野に到着。自分が着いたあとの午後には台風の影響でけっこうな雨だったが、悪天候の中でサーフィンをする気持ちで、小一時間でしたがヤスを持って川に入る。アユなどの古来種は賢く敏感で、動きも早くて惜しくも突けなかったけど、今年の夏は山を満喫してばかりで海も川も入れてなかったので、水に浸かれたことに満足。
夜は皆さんが仕留めた川魚をかじりながらの交流会的な夕食。ここでは普段会わない人たちと喋れた。ライターになりたいと言う同志社大学の女の子の分析力がすごかったり。初対面のd design travel 編集長 空閑さんは、僕が制作した印刷物を見せると真剣な眼差しで10分くらいも見ながら熱く冷静に話してくれたり。こういうのが面白い。そして出会いはいつもありがたい。
宿泊は、西岡さんの家にお世話になった。2日目は前日夜の脱線夜更かしバーの影響があってゆっくりした後、夜には新しくこしらえた囲炉裏を囲ませてもらえた。西岡さんは囲炉裏奉行をやりきっていて、火をおこすところから消すまで、道具を使うのが上手い。そういえば自分の周りは道具を使うのが上手な人がすごく多いと気付くw
その晩は、明日起きて元気だったら、生駒に帰らずに一度も詣りに行った事がない熊野の方に向かうかもしれないとしていたのが、次の日は6時前後には目が覚めて、熊野に行くのが決まっていた。この少し前の8月に、立派なお社があるのではなく御神体の巨石がむき出しになった磐船神社が良かったと西岡さんに話していた。出発前に熊野のおすすめを出力したA4の紙と、フェルニッチのKUMANO Issueを渡して貰う。

熊野に到着した昼頃には疲れが出ていて、今年初めての海を見た途端、ビーチではないごろた石の海辺で海パンに着替え、海に向かってなんとか歩き、波も割れそうなぐらいある場所でちゃぷーんと入水。海水に頭から指先まで浸かったあの感覚に、この日はこの辺りに泊まる(今日も帰らない)と決めてしまった。おすすめメモを見て最初にお詣りに行ったのは神倉神社。海に小さくそびえ立つ場所の頂上に、大きな岩とひかえめなお社があり、元々は熊野三山の1つである熊野速玉大社の前に降り立たれたと言われるコアなところ。ずんと自身に入ってくるものと安心感があって、着いてしばらく座って休ませてもらってから、お詣りをした。小一時間この場所にいた後、元来た参道の急な階段を下っていく。早足になってきたところを、地に足を付けてゆっくり歩けとばかりに大きなカニが悠々と横切った。泊まる民宿のある新鹿に向かいながら花の窟へ。花の窟は、灰色がかった緑色の優しさ。この日行った2ヶ所は、寛大で癒しだった。そしてしっかりとお詣りをするなら、2ヶ所くらいが限界とも思った。実際1ヶ所終わると自我が薄くなっていき身体から力が抜けそうにもなっている。民宿は”素泊り”で検索して最初に空いていたところなのだが、なんと今年頭にDiscover Japanの取材で来た熊野市新鹿で、しかも誌面用にSUPの撮影をした海水浴場にあった。お詣りじゃない目的で来た所に、今度は熊野詣で泊まる事に。

翌朝、4日目。ヨガで身体をほぐしてから海に入ってみる。朝の間に海に入れるのはサーフィンやシュノーケリングをしなくても贅沢だ。普通の魚の体と底にいる魚にあるヒゲが合わさった形のやつや小さなエイが見れた。民宿の兄さんに今日も泊まることを告げると、リストにもあった熊野本宮大社に向かう。雲がカタカナのハを広げたような橋の形で印象的。途中、農家直売型の道の駅的なところで、大根の葉とナスとキュウリが入ったぬか漬けを2パック買った。こっちに来てから野菜と発酵モノをほとんど食べれてなかったので、洗ってもらってその場でぬか漬けだけでかなりの量を食べた。シールにあった生産者の名字は生駒さん。ぬ、にやりとなる。道中で、今度は遠くに見える本宮大社のあたりの木々から雲が吹き出していた。そして熊野本宮大社を詣る。御神体に近づけない大きなお社のある神社は、国が出来てきた成り立ちや、様々な人や組織が関わってきたものを感じ、心身を引き締めるに近い厳しいものだなと思ったが、すっと身に入るメッセージを1つ得られた。さっきから気になっていた雲がまだ印象的で、吹き出た雲と雲の間を猛禽類の鳥が飛んでいる。そこから帰り道の標識に出ていたいくつかの温泉の名前から、勘をあてに湯の峰温泉に立ち寄る。湯に浸かり、その前に見た温泉客に出している料理を思い出しながら、”誰にもできない事をやろうではなく、誰もしないくらいお客さんや内容を理解する”と言葉が浮かぶ。近ごろ仕事でもやもやっとヒントになっていた事が明確になった。感謝。老舗旅館の温泉をあがり、すぐ近くの”つぼ湯”は川岩が湯船で、その湯船自体が世界遺産なのを知ってハシゴで浸かるか悩むが民宿に帰る事にした。この日の夕方から氣になっていた那智の”滝”と、7、8年前に自分がディレクションしたHEALTHの特集ぺージで撮影にお邪魔した十津川村の玉置神社に行って明日帰ろうと思い就寝。

5日目の朝、台風の雨の影響が無くなってきて、民宿の前の海がすごく綺麗に。民宿の兄さんはこの春以降で一番綺麗と言い、水中眼鏡を着けて30分でも水に浸かって中を見たい気持ちにそそられる。少しの間悩んだが、昼前に那智の滝に着いて、15時には十津川村の玉置神社に行っておきたいので、堤防の上から見る事にする。それでもヘダイやベラなんかが見れた。出発して那智勝浦に向かう道中の自転車屋に大きく生駒と書いていた。”滝”が氣になって見に行こうとしている那智の滝は、熊野三山の1つ、熊野那智大社の元々の御神体だという事が解り、熊野速玉神社にたいしての神倉神社と同じ関係で、このあたりから自分は熊野三山を巡るようにいざなわれているのかなと感じつつも、不思議な感触にブレーキはかけずにいた。最後に行く玉置神社は熊野三山の奥の院と言われている事も次の日に知る。那智の滝がある飛瀧神社に到着。鳥居をくぐると周りの木々の感じがよくて、その中でも良い気がした木の前で一息ついてから、滝の方へ向かった。さすがに観光地化されていたので、それに交わらない位置とタイミング(笑)でお詣りをした。自分の友人には念やバイブス、氣などに敏感でコアな人がいるお陰で、自分は最初からディープなお詣り、お祈りができているようです。しっかりやると目を開けた時にすとんと見え方が変わる。特に御神体が木や岩でそのまま在る場合はそう。滝によく来ていそうな白髭のおじさんに「どこからお見えですか」と興味をもって声をかけられるw 那智の滝は滝の落ちるラインが風で変わるため、水の幅よりも広いいくつもの線で岸壁が削られている。無数の線の周りには植物が群生していて、植物は生きれるところで生えていると思った。自分も活きれるところで生きよう。お昼は勝浦漁港の近くで、検索して良さそうだった和そばの店森本屋というお店へ入ってみる。十割ざるそばとマグロ丼のミニセットというのを頼むと、そばの質感、新鮮な魚、ネギの切り方まで行き届いていて、両方ともめちゃくちゃ美味しかった。田舎で、特に郊外的なところでは意外と美味しい外食をできないのでありがたい。十津川村の玉置神社までの山道2時間、そこから生駒の自宅まで4時間の長い運転を考えて、コーヒーを飲めるところを探すと一筋海側の勝浦漁港の目の前に[ぼんくら]というカフェがあった。そこのコーヒーがユニークで、普通の倍量の豆を使ったハンドドリップコーヒーがマグカップに近いサイズでてくる。しっかりしていて量が多い。この後の動きを考えると最適。店主の方と少し話をしていると、玉置神社まで行く道をざっくりと教えてくれて、2手あるうちのナビの案内とは違う道で行くと聞いた。ここでの話しが無くナビ通りに行っていたら時間的にあぶなかった。この店には玉置神社のお守りも貼っていた。玉置神社は1076メートルある玉置山の9合目にあるので、山道を車でかなり登る。時おり落石した岩が落ちている、蛇の動きのように曲がった道を運転しながら、自分は魂のバージョンアップがしたい、今回の一人旅の目的に気付いてきた。時間は15時半ごろで少し遅くなってしまったが、傾き始めた太陽からキラッキラに道を照らす木漏れ日がたまらなく綺麗で、駐車場に近づいた時に感極まった。駐車場のおっちゃんに「一番上の玉石神社に早く行けるこっちの道から行くんもんや」と言われたが、何となく人の手のかかっていなさそうな違う方の道を進む。すると、すぐに以前撮影をさせてもらったあの”木”がでてきた。印象が大きい。注連縄のかかった大杉と、向かい合った大きな木。”あの時は失礼しました”と氣持ちを込めて頭を下げてから、お祈りをした。神倉神社のことびき岩と花の窟のお詣りでも自我がほとんど無くなっていたが、このときの自我の喪失は強烈だった。自分はこれをするために吉野郡東吉野村から熊野三山、玉置神社、そしてこの木に来たんだと腑に落ちて、そのあと2本の木の間で佇んだ時間は今までにない心地良さを感じた。陽が陰るまでその場所に居たいとも思い後ろ髪を引かれつつ、神社にいくつもあるお社や御神杉をまわった。2本の木で自身を貫通するものがあったから、その後の夫婦杉などでも次々に明確な指針が得られた。

”笑ってなさい” ”鳥の声、風、木、太陽が愛しい” ”肯定的な人間になろう” ”身体全体で感じる”

どこかでも使われている言葉だけど、リアルに、自身を貫通して入ってきたメッセージだから自分にとってすごく大きい。

一通りお詣りして、社務所に到着。時間は社務所が閉まる17時の1分前、社務所の人に話を聞くと、その上の玉石神社へは「お若いですしまだ陽もあるのでいけなくはない」というニュアンスの事、17時のその瞬間靴下の上からアブに刺された。良いサインではなさそうだし、玉石神社への道は”熊目撃あり”の注意書きがあって、少しだけ悩んだが、登ってみることにした。思っているよりも早く玉石神社に到着をして、石碑を見た瞬間にまたずっがーーんときた。

”玉石社 御祭神 大巳貴命” 

自分の名前の貴巳。貴重の貴と、干支の巳(へび)、あまり見る事のない字が両方とも書かれてあった。それまではお詣りをした後に撮影もしていたのだけど、ここをお詣りをした直後にスマホの電源が切れた。玉石社はやはりそれなりに厳しさというか、頑張れよ、的なものを感じたが、そこからの帰り道にある菊理媛神という御祭神の巨石は究極の癒しでした。この後、駐車場に戻った時の、雲海の向こうへ太陽が沈んでいく景色と、山を下っている時に大峰の山々の間を白蛇雲が優雅に散歩している場面は、画像には残せない自分へのギフトと思う。

1泊2日の予定が、丸5日の一人旅に。
得たものは、現実にどう置き替えて使うかだと思います。プラスに持っていける事を知り、今までよりも理解して、直接的にも媒体を通してでも「伝えよう!」という気持ちが湧いているので、それをやっていきます。









今回の写真はすべてアイフォンのカメラで撮影しました